このような悩み・疑問にお答えします。
こんな方におすすめ
- 休職中で転職活動をしようと考えている人
- 休職中の転職活動に不安がある方
✔ 本記事の内容
- 休職中に転職することは可能か
- 休職中に転職したら会社にバレるか
- 休職を隠して転職したらどうなる?
- 休職期間の転職で気をつけるべきこと
✔ 私の経験と記事執筆の背景
私は半年という長きに渡る休職期間にもかかわらず転職を成功させました。
実際に動いてみて感じたこと・初めて知ったことを同じ境遇の人に共有したいと思い記事を書いています。
休職中に転職を検討する方は結構いるかと思います。
ただ、休職というのはそもそも療養して現職への復帰を前提にするものなので、
転職活動はしても大丈夫なのか?という疑問を抱く方は多いと思います。
また、「転職活動中に休職していることは隠すべきか」なども多くの人が気になることです。
本記事では実際に休職期間に転職活動を成功させた体験をベースに、
「休職期間の転職で気をつけるべきこと」についてまとめました。
それでは早速いきましょう!
Contents
Q.休職中に転職すること自体は可能か A.可能です
結論可能です。
休職中の転職活動自体は法律的に何の問題もないです。
ただ「休職」というのは、現職への復帰を前提にした療養期間だということは認識しておくべきです。
転職がしたいという理由での休職は認められません。
肉体的・精神的な疾患が原因で継続的な就労が難しい場合に、
療養してまた復帰できるようにという意味合いで休職制度は存在します。
そのためモラル的にはうしろめたさを感じてしまう人もいるとは思いますが、
「休職中の転職活動」という行為自体は可能で法的にも問題ないので安心しましょう。
しかし「休職中の転職活動」という行動はそれなりにリスクもあります。
闇雲に不安を抱くのではなく、「どんなリスクなのか?」を把握したうえで活動すれば問題はないです。
本記事の後半では「休職中の転職活動」を行うリスクとその対処法についてもまとめていますので、
ぜひ参考にしてみてください。
Q.休職中の転職活動は会社にバレるか A.基本バレないけど注意が必要
基本的にはバレません。
ただバレてしまうケースもあるので以下には気をつけましょう。
注意点
- 親しい同僚に伝える
- SNSで発信する
情報はひょんなことから漏れたりするものです。
在籍中の会社に絶対にバレたくないのであれば、転職活動中であることは絶対に伏せた方が良いです。
上記は自分発信でバレてしまうリスクを回避する方法でしたが、
実はもう1点気をつける(覚悟しておく)べきポイントがあります。
それは「リファレンスチェック」です。
リファレンスチェックとは?
リファレンスとは「reference」と表記し、直訳すると「参照」という意味です。
採用予定者や内定候補者の前職での勤務状況や人物などについて関係者に問い合わせることを指します。
主に電話で行うケースが多いですが、書面や面接を用いるケースもあります。
基本的には求職者に無断で行うものではなく求職者の了解を得たうえで実施されますが、会社にバレる可能性を秘めています。
転職活動が現職場にバレたら気まずいという求職者の心理をケアしてくれる企業もあります。
そういった場合は、「最近身近で退職した方っていますか?」みたいなことを聞かれます。
つまり、現状は社外の人間だけど直近まで求職者の近くでその仕事ぶりを見ていた人のリファレンスでもOKという感じです。
このように配慮してくれる企業なら助かるのですが、直接電話でチェックとかされたらバレることは必至です汗
なので企業によっては、採用過程でリファレンスチェックがあるということも念頭に置いておかなければなりません。
ちなみに私の場合はリファレンスチェックがあった企業は選考を辞退しました。
Q.休職を隠して転職したらどうなる? A.リスクはあるのでおすすめしない
休職中に転職活動をしている人がとても気にするポイントはここだと思います。
もしも休職していることを企業に隠して応募した場合のリスクはしっかり把握しておいた方が良いでしょう。
内定先に休職がバレた際に考えられるリスクは次の3つです。
✔ 想定されるリスク3つ
- 最悪内定取り消し
- 入社後に発覚して解雇
- 疾患が再発してしまい解雇
企業と内定や雇用契約を結ぶ際の前提として、
「履歴書・職歴・面接での受け答え」と「実情」の矛盾がないことがあります。
企業によっては、この前提が覆ったと捉え最悪の場合は内定取り消しや解雇などに至る場合があるようです。
とは言っても休職してたことを伝えたら内定ってもらえないんじゃないの??
そう思ってしまう方も多いと思います。
休職を隠しても在籍していた場合には「現在も現職に在籍しております」という表現にすれば嘘ではないので、
そのように伝えることで乗り越えようとする方も多いかと思います。
休職を隠して内定までは行き着くことが可能ですが、問題は内定後に生じます。
内定から入社までの手続きにおいて、直近の源泉徴収票か給与明細の提出を求められる場合があります。
よく言われているのは、経理が年末調整のためにこれらの書類を求めるので採用担当とは別部署だからばれないという
ことです。しかしこれは内定先の会社の規模によるので鵜呑みにしてはならないポイントだと思います。
小規模の会社の場合、経理と採用担当の距離感が近いケースもあります。
また前職の給与が本当なのかというチェックにも使われるかもしれません。
「それって年末調整のために必要な書類ですよね?だとしたら確定申告は自分でやるので大丈夫です」
みたいな回答をして書類提出を拒むこともできますが、多数派の行動ではないので気がかりな行動にはなります。
- もしかしたら休職を隠しているのではないか?
- 在職中と言っていたのは嘘なのではないか?
など勘ぐられるきっかけになってしまいます。
嘘はどこかでガタがくるのであまりおすすめはしません。
ちなみに私は応募企業にしっかり休職中であることを伝えたうえで内定をもらいました。
もちろん運がよかったということもありますがそれだけではありません。
後述しますが、しっかりと休職の原因・現状・企業への伝え方をしっかり考えたからだと思っています。
嘘をついて入社できたとしても、ずっと嘘がバレてしまう恐怖と罪悪感に苛まれることになってしまうことを考えたら、最初からオープンなコミュニケーションで勝負して活動したほうが良いのではと個人的には思います。
休職期間の転職で気をつけるべきこと5つ
休職期間に転職活動する方は結構多いのかなと思います。
実際に休職期間に転職活動をしてみて、大事だと思ったポイントについてまとめます。
✔ 休職期間の転職で気をつけるべきこと5つ
- 企業には休職中だと正直に伝えること
- 自分の休職についてしっかり理解する
- 面接での受け答えでしっかりアピールする
- 体調を万全に整える
- たまにリフレッシュする時間を設ける
企業には休職中だと正直に伝えること
ここは一番難しいところになりますが自分の転職活動を通して一番重要だと感じたポイントです。
休職の理由にもよるところは多少ありますが、体調が完治していて働ける状況であれば伝えて問題ないのではないかと思います。
もちろん堅めの企業だと休職が原因で不採用になることもあるとは思うので、
自身が受けようとしている企業がどのような企業なのかを見極めたうえでご自身で判断していただければと思います。
ただ、休職中の人にも内定を出す企業はあります。
休職したという経歴だけではなく、その要因、現状、今後を見たうえで判断を下す企業の場合はしっかりと受け答えができれば内定を貰える可能性もあるはずです。
自分の休職についてしっかり理解する
次のステップに進むためには自分の休職についてはしっかり理解を深めておいた方が良いでしょう。
自律神経失調症などで要因が不明な精神疾患の場合は特に大事かと思います。
- なぜ体調を壊したのか
- 今の体調はどうか
- 今後働きたい意思はあるか
など自分の状況について語れるように定期的に通院して理解しておくことはMUSTです。
面接での受け答えでしっかりアピールする
休職していることを開示したうえで内定をもらうためにはこのポイントはこだわりましょう。
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【オファー殺到】転職サイトのプロフィールの書き方が分岐点
こちらの記事でも書きましたが、転職市場で企業が知りたいのは次の2つのみです。
- 自社で活躍してくれそうか?
- 長期就業してくれそうか?
これは休職中の転職活動だとしても変わりません。
ただ1点違うとすれば「長期就業してくれそうか?」という観点において休職歴があるとハードルが高まるということです。
ではどのようにハードルが高まるのでしょうか?
一般的にはキャリアビジョンに関する質問などを通してこの観点を見極めると思います。
ですが、休職中の人はそれに加えて以下についても合理的に回答できるように準備しましょう。
- 入社したあとは休職が再発しえないか?
- なぜそう言えるのか?
ここらへんについては堂々と理にかなった回答ができるように準備しておいた方が良いです。
体調を万全に整える
休職中は基本的には家にいる時間が増えるかと思います。
だんだんと社会とのつながりが薄くなっていると感じ精神的にも辛いものがありますよね。。
気分の落ち込みや自己肯定感の低下は面接の受け答えや面接官に与える印象に大きく影響します。
現役で仕事をしている方にご自身の魅力を最大限伝えられるように心身共に健康を意識して過ごすことをおすすめします。
特に休職中だと生活リズムが崩れがちですが、肉体的にも精神的にも良くないです。
規則正しい就寝リズムと食事リズムから意識して活動量はある程度キープすることを意識してください。
たまにリフレッシュする時間を設ける
転職か復帰かずっと考え込むのも体に毒です。
たまにはリフレッシュするのも大事ですよ。
何も考えない時間をしっかり作ることを意識した方が良いです。
心配事がある時はベッドに入ったり、お風呂に入ったりしてもどうしてもモヤモヤ考えてしまいます。
できれば映画を見たり、運動をしたり、無心になれるようなことを定期的に挟むのが健康を保つ秘訣です!
まとめ
いかがでしたか?
今回は休職期間の転職活動についてまとめました。
精神的にかなりストレスを感じる期間ですが、正体の見えない不安と戦うのではなく合理的に活動することが鍵です。
ぜひ参考にしてみてください!