ちょっと何言ってるか分からないよ。
結局何が言いたいの?
今回のプレゼン結構準備したんだけどなぁ。
データもかなり集めたし資料も相当作り込んだ。
話し方も自分なりには考えたつもりなんだけど・・
なんで自分は話が伝わらないんだろう。
上司からこのように指摘されて凹むことってありますよね。
週末の飲み会もキャンセルして土日も返上で準備したのにこんな結果だとやる気もなくなりますよね。
今回の記事ではこんな悩みを解決します!
先日読んだ「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」という書籍をもとに記事にしました。
こんな方におすすめ
- 仕事が思うように進まない人
- プレゼンや説明に苦手意識のある人
- 会議でしどろもどろしてしまう人
- ちょっと何言ってるかわかんないって言われる人
本記事の内容
- なぜこの本を読んだか
- 1分で話せを読んだ感想
- 内容の要約
私は妻と家でよく仕事の話をします。
最近の会話の中でよく出てくるのが「話が長い人」でした。
いい人なんだけど話が長くて結局何が言いたいのか分からない人っているよね。みたいなことを話してた時に、
でも自分も1年目の時よく上司に注意されてたな...
と思ったりしました。
思い返してみると仕事ができる人って話も上手なんですよね。
別にお笑いがうまいわけではなく、話がすごく印象に残るというか。
最近は私もブログを書くようになって、「伝え方」をより意識するようになりました。
自分は人に話す時にちゃんと思ったことを伝えられているのか? 一人よがりになっていないか?
そういえば話し方に関してのノウハウ本って読んだことないなと思ってました。
何気なく本屋をうろついていたら「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」というタイトルが目に飛び込んで来て即買いしました。
- 話が上手になりたい
- 仕事ができる人になりたい
- 上司から認められたい
- プレゼンがうまくなりたい
こういう風に思ってる方ってきっと自分だけじゃないだろうなと思ったので記事にすることにしました。
Contents
1分で話せを読んだ感想
結論、とても良かったです。
話し方のハウツーとかって実際どうなの?って思っていましたが非常にわかりやすかったです。
ちなみに私はこれ系の書籍を買う時はタイトルやパット見の読みやすさも重視します。
伝え方の話をしている本の中身が文字文字しくて読みづらかったら「え?」ってなりますよね?
「SEOコンサルやります!」ってゆうWEBページの検索順位が低かったら、「あれ?」ってなりますよね?
まず「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」というタイトル、素晴らしいです。
きっと人を惹きつける力がある人のノウハウが書かれているんだなと期待しちゃいますよね。
で、「なぜ読んでよかったのか?」というところですが、主な理由は下記です。
- 内容がとてもシンプル
- ポイント&具体例の構成で読みやすい
- 説明がわかりやすい
- あるあるネタが挟まれていて感情移入できる
- すぐに実践しやすい
段違いの読みやすさはとても魅力です。
ノウハウ本って分厚かったり、300ページ以上あったり、表現が難しかったり、正直読む気失せるじゃないですか。
啓発本とかって実践できてなんぼだと思うんですよね。
「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」はそういった意味でもとても優れています。
しっかりとした説明もありつつ、「あ〜そういうことよくあるわぁ」ってゆうシーンを切り取って例に挙げています。
そうすることで情景が思い浮かび、すごく自分ごとのように思いながらサクサク読み進められます。
また、言ってることはとてもシンプルですぐに実践できることばかりです。
「シンプルだけど意外にできてないでしょ?」ってゆう部分を突かれる内容になってます。
内容の解説|1分で相手を動かすテクニック
ここまでは、「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」の魅力についてお伝えしました。
「で、結局どんなことが書いてあるの?」「買う価値あるの?」という部分がわからないと意味ないと思うので、
ざっくり解説もしていきます。
1分で話せの解説
- 著者はソフトバンクの孫社長に認められた人
- 「伝える」前にそもそも考えておくべきこと
- 「伝える」ための基本事項
- 相手の左脳に理解させるためのロジック作り
- 右脳への働きかけ
- 何かを「伝える」ときの心持ち
大枠は上記について具体例も挙げながら解説されています。
著者はソフトバンクの社長に認められた人
著者の伊藤洋一さんは、ヤフー・アカデミアの学長だったり、様々な講義を通してビジネスパーソンにプレゼンテーションの指導をしている方で、「伝える」「プレゼン」のプロの方です。
本人曰く、伊藤さんも社会人の駆け出しの頃は「伝える」「プレゼン」に苦手意識を持っていたそうです。
元々苦手だったという方が今となってはその道のプロになっているということはかなり励みになりますよね。
言語化できないような経験値ももちろんあるとは思いますが、ある程度は方法論で上達するもんなんだと思えます。
伊藤さんは、2011年に孫社長の後継者を育てるという「ソフトバンクアカデミア」の専攻で3回のプレゼンを経て合格し、入校後のプレゼンでは孫社長に大絶賛されたという経験をお持ちです。
多くの優秀の方と比べられたうえで高い評価をもらうにはそれなりの理由があるはずで、そのような方が実践してきた方法論を盗むチャンスがこの本には詰まっています。
「伝える」前にそもそも考えておくべきこと
冒頭から衝撃的な導入から始まります。
それは、「人はあなたの話を80%聞いていない」ということです。
「え?そうなの?」って思いますよね。
今まで学校で何かを発表したりする時は静かに聞くのが当たり前だったのに、、
でも残念ながら人は自分の話なんてほとんど聞いてないんだそうです。
でも話聞いてくれないとどうしようもないよ...
自分のせいじゃなくて聞く態度に問題あるんじゃない?
ここでこのように他責にしてしまうと、そこであなたのビジネスパーソンとしての成長は止まってしまいます。
じゃあどうやったら聞いてくれるだろう?
長いしまとまっていないからなのかな...?
というふうに思考すれば改善できるところはたくさんあるというのが本書で理解できることです。
「伝える」ための基本事項
また、ビジネスの現場では伝えることのゴールを明確にすることも大事です。
ここで多くの人が勘違いしていることが出てきます。
それは、「伝える」のゴールは理解してもらうことではないということです。
え?理解してもらうことがゴールじゃないの?
じゃあ他に何があるの?
このように思ってしまう方が多いかと思います。
でも筆者は、「伝える」のゴールは「動いてもらうこと」だと言っています。
理解してもらうことでも、きれいに話すことでもなく、「結局動かしてなんぼ」だと。
NG例
営業部と連動して、より欠品に対して迅速に対応できるシステムを開発したいのです。
OK例
営業部と連動して、より欠品に対して迅速に対応できるシステムを開発したいのです。
つきましては、営業部長の○○さんに部長からもお話いただけませんか。
こちらは例です。
NG例とOK例の方では、コミュニケーションのゴールの置き方が違います。
もしNG例の方の伝え方としたら、部長さんは「で?結局俺は何したらいいの??」ってなってしまいますよね。
相手に何をしてほしいのかを明確に伝えなければ、物事は進みませんよね。
え...理解してくれたなら察してよ。
って思う方もいるかもしれません。
ですがビジネスでこの考えはあまり適切ではないのです。
自分が主体の仕事なら、相手に気を使わせて判断や推測をさせるのは良くないですよね。
そして「動かす」ためには左脳も右脳も刺激しなければいけないということです。
本書には「左脳への伝え方」「右脳への伝え方」がそれぞれ細かく説明されています。
相手の左脳に理解させるためのロジック作り
相手の左脳に理解させる伝え方の基本と、よくある間違えについても語られています。
基本は下図の通りです。
ですが、多くの人がこの構造の通りに話せていないという問題があります。
「Aさんも良いと言ってました」
「お得意さんも喜んでいました」
「実際に数字も上がっています」
このように、事実やデータを伝えるだけで終わってしまっていませんか?
これだけ聞いていても聞き手は「で?」ってなってしまいます。
事実やデータを羅列するだけではなく、
「これが結論です」
「理由はAとBとCです。」
のように上記のようなピラミッド構造を意識するだけで相手への伝わり方は格段に上がります。
え〜でもこんな伝え方したら角が立たないかなぁ
なんかゴリ押ししているみたいで嫌だな・・
特に日本人はこのように感じてしまいがちです。
その結果、不要な言葉が多くなり余計に話が伝わらなくなるという連鎖が起こってしまっています。
話が伝わらなくなる4つのポイント
- プロセスを話す
- 気を遣いすぎる
- 自分の意見とは違うことを言う
- 笑いを入れる
特に相手への気遣いのつもり、譲歩のつもりで話したことがかえって相手を混乱させるのはあるあるだと思います。
A案が良いと思っているなら、しっかりA案が良いと主張することが最も重要です。
ビジネスの場では、しっかりポジションを取ることが大事です。
(A案を良いと思っていない人には良く思われないだろうなぁ)
私はA案がいいと思うのですが、、、
あ、でもB案もここはいいですよね。
A案は素晴らしいのですが、この点には問題があって。。
でもトータルで見たらやっぱりA案かなと。
もう何言ってるか意味不明ですよね。
ですが、気を使いすぎるとよく陥ってしまう例だと思います。
もし相手は自分とは違う考えを持っている人間だとしても、しっかりポジションを取って主張したうえで、相手の主張も含めて議論すれば全然問題ありません。
自分の案を推すことは別に相手の人格否定には繋がりません。
これって結構ビジネスの場では大事なことだと思います。
上司から叱られても、あなたの人格を否定しているわけではないというのと一緒ですよね。
仕事を進めたい、話をわかりやすく伝えたいと思うなら、しっかり主張することを意識しましょう。
右脳への働きかけ
次に右脳へのはたらきかけです。
右脳へのはたらきかけに言及している本って結構珍しいですよね。
伝え方とかでロジカルシンキングとかフレームワークに当てはめただけの本なんてもう読み飽きたよっ思いませんか?
右脳への働きかけにも言及し、本気で「動かしてなんぼ」だと考えている本だからこそ本書を薦めています。
なぜ右脳への働きかけが必要なのでしょうか?
それは「人は正しいだけでは動かない」からです。
たとえば車とかマイホームみたいな高価な買い物ならなおさらですよね。
相手を動かしたいなら、あと一歩踏み出す勇気を与えないといけません。
そのために必要なことはずズバリ「相手にイメージしてもらうこと」です。
え?でもイメージってどうやってしてもらうの??
という疑問が湧いてきます。
相手にイメージをしてもらうために方法は下記2つ。
- ビジュアルを見せる
- たとえば・・を使う
言葉で色々説明されるよりイメージ画像とか見えてもらったほうがわかりやすいですよね。
自分が伝えたいことをなるべくビジュアル化して伝えた方が伝わり方は格段に上がります。
これは右脳への働きかけとしては想像できますよね。
すでに意識されている方も多いかと思います。
もう一つの「たとえばを使う」はどうでしょう?
具体例も実は相手のイメージ醸成に役立っています。
先程のピラミッド構造をこのように変えるイメージですね。
主張+根拠だけだと、結構曖昧な表現だったり聞き手によってはイメージも異なるかもしれません。
そこで、上図のように具体例を添えてあげることによって相手の中にイメージを作っていきます。
これは何にでも使えるテクニックですよね。
イメージだけでなく信憑性も与えられます。
たとえば転職活動で「私は数字に強く分析が得意です」とだけ伝えても相手のイメージはぼんやりしていますよね。
- ただ計算が早いだけ
- Excelが少し使える
- RやPythonなどが使える
具体を足すことでだいぶ変わってきます。
高いスキルを保有しているなら具体例を添えて相手がより詳細にイメージできる状態にすることで動きやすくすることができます。
届け方を意識する
本書では「人はあなたの話を80%聞いていない」ことを受け入れたうえで、
それでも相手を「動かす」ために、
左脳と右脳へ働きかけるテクニックを意識し1分で伝える方法を紹介しています。
ではそれをどうやって届けるか??も考えなくてはなりません。
姿勢、立ち居振る舞い、意気込み、顔つき、目つき、声の出し方、間のとり方にも気を配る必要があります。
どれだけ正しい伝え方を習得してもオドオドしている人の話は説得力に欠けますよね。
でもそれって性格じゃないの・・・?
自分は人前に立つことが苦手な「性格」だから、、
才能が無いから仕方ないんだよね。
このように考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
でもぼんやりと人前に立つことに苦手意識を持っていつ人こそ本書を読むべきです。
なぜならそのような人は、できる人と自分の差分を言語化できていないからです。
全体でぼんやりと捉えるのではなく、できることだけ意識して練習するだけでもだいぶ変わってくるはずです。
ちなみに本書では下記4つのポイントを意識すると良いと紹介しています。
- 視線:しっかり聞き手を見る
- 手振り:多少、動きをつける
- 声:相手と対話するように声を届ける
- 間:話の区切りで普段より3秒ほど長く間を取る
かなり明確でわかりやすいですよね。
「なんとなくできる人のマネをする」ではなく、
できる人が何をやっているのかを因数分解して要素ごとに真似るというのが良いですよね。
そうすることで、AはできるけどBが苦手だなとか意識できます。
そして苦手部分を明確に出来たら改善の余地があります。
また、著者は伝える時の自分を客観的にイメージするのがとても有効だと述べています。
たとえばプレゼンの少し前に会場に出向き、客席から壇上を眺めて話している自分を想像するなどです。
伝えたい言葉はあるか?
どれだけ優れた技術があっても、想いがなければ相手は動かせないと著者は語っています。
何かを伝えるということは、相手を動かすということ。
ではなぜ相手を動かさなければいけないのか?
それは相手があなたの望むゴールに今いないからだということです。
そんな相手を
- 自信はないけど仕方なくやるプレゼン
- 上から言われたから仕方なく行うプレゼン
で動かせるのか?という話です。
これは個人的にかなり刺さりました。
思い当たる節がありすぎました・・
つまり情熱を持てない仕事ほど先に進まないという負のスパイラルに陥るんですよね。
本書には「1分で話せ」というタイトルの通り、伝える技術について語られています。
ですが私は方法論を理解したうえで、根本は仕事に対する意思の強さだという結論に達しました。
もちろん嫌な仕事ならするなとか、嫌な仕事ほどテクニックでサクサク進めよう的な話はありますが、
やる気がないと気持ちも乗らないしテクニックを学ぶ気にもなれないですよね。
本書に書かれていることはとても有益でためになります。
実践もとてもしやすいです。
ただ、自分に強い意思がある環境でこそ実践すべきことだと思いました。
今の仕事で成功したいけどいまいち結果が出ない人にはおすすめです!
もし仕事に強い意思を持てないなら、こういうスキルアップ系の本を読む前に環境を考えることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」という本の紹介をしました。
内容を軽くおさらいします。
おさらい
- シンプルで実践しやすいからおすすめ
- 人はあなたの話を80%聞いてない
- その事実を受け入れた上で工夫する
- 伝える際は相手を動かしてなんぼ
- 左脳も右脳も意識しよう
- 届け方も大事
- 根底は想いの強さ
ぜひ参考にしてみてください!