大学院で東大に学歴ロンダしたいんだけど、
自分の大学でも学歴ロンダって可能なのかな?
外部生ってどれくらいいるの?レベルは?
就職活動的にはメリットある?
受かるために何やればいいか教えてほしい。
こんな疑問にお答えします!
本記事を読んだらわかること
- 学歴ロンダリングの実現可能性について
- 学歴ロンダリングのメリットについて
- 東大院に受かるための方法
私の経歴
・私大から東大院に進学した理系
・学生時代には東大の院試に合計3回合格
・ロンダ志望の友人へのコンサル経験あり
・試験はおそらくかなり余裕を持って合格したはず
大学院に進学する人の中でわざわざ他大の大学院に進学する人って結構少ないですよね。
情報は不足してるし、仲間は少ないしで不安だらけです。
私も当時1人で孤独な戦いをしていたのでとても不安でした。
本記事では、当時の私と同じような悩みを抱えている人向けに、学歴ロンダリング成功への道標的な記事を書けたらと思い情報をまとめました。院試は本当に情報戦なので。。
ちなみに、一人で孤独と戦いながら院試対策を進めていくことに不安を感じてる方向けにオンラインで現役の大学院生に家庭教師をお願いできるサービスもやっていますので、気軽に無料カウンセリングでもいいので受けてみてください。
信頼してもらうために本当は学生証なども載せたかったのですが、卒業してしまいコピーや写真も撮らなかったので残念ながらありません。
ただ本記事は100%私の実体験をもとに書いているので、受かるための勉強法などは信頼していただければとおもいます。
ちなみに私が合格したのは下記専攻です。
(進学先は身バレ防止のために省略させてください)
・先端エネルギー工学
・システム創成学
・環境システム学
この3つの専攻への合格体験をもとに記事を書いているため、他の専攻とは試験内容なども多少異なる可能性があることはご了承ください。
おすすめの参考書なども紹介しているので、本記事を一読していただければ東大大学院合格までの道のりが具体的にわかると思います。
本気で受かりたい人はぜひ最後まで読んでいただき、向き不向きは多少あるものの記事内で紹介した参考書は一通り解いてみることをおすすめします!
それでは早速いきましょう!
Contents
他大からでも東大院への学歴ロンダって可能?
そもそも学歴ロンダリングとは・・・
学歴ロンダリング(がくれきロンダリング)とは、日本で大学院進学の際に自身の出身大学よりも更に上のレベル(学歴)の大学院に進学することを指すインターネットスラングである。別名は大学院ロンダリングであり、ネガティブな意味あいで使われることが多い。略称は学歴ロンダ、院ロンダ。(ニコニコ大百科)
学歴ロンダリングはネガティブな意味合いで使われることが多いですが、学歴とか関係なく自分の興味関心が強い研究テーマが他大にあるのであれば、他大の研究室に進学するのは当然のことです。
むしろ学歴ロンダリングだと揶揄している側こそが学歴コンプレックスに苦しんでいる層であって、
本記事は、他大の院への進学は推奨する立場で書いています。
とは言ってもある程度のボーダーラインはあるんでしょ?
どこの大学出身でも学歴ロンダって可能なの?
結論可能です。
在籍している大学は合否に全く関係ないです。
試験を受けて合格レベルに達すればOKというシンプルなルールです。
同期の中には、(失礼な話ですが)はじめて聞くような大学から来ているような人もいました。
でも学部のレベルがあまりにも低いと院試に受からないんじゃないの?
院試は簡単ではないので気合いを入れて勉強しないと難しいというのが事実です。
でもこれは学部のレベルに限らずみんなそうです。
ましてや学部も東大という人と同じ試験を受けるわけですから、正しい方向の努力を必要な量勉強しないと勝てません。
だいたい成功しない人は、
- 方向性が違う
- 努力の量が足りない
このどちらかなので、そこを意識して正しく勉強すれば絶対受かります。
出身大学は多様
気になる出身大学ですが調べたところ本当に多様です。
ランキングは下記のようになっています。
一流大学大学院 他大学からの進学者数一覧
※原典 : AERA 2009 3.2、 参考 : 各大学公式HP、 各大学研究室公式HP
早稲田大学
東京理科大学
東京工業大学
横浜国立大学
東北大学
千葉大学
国立基督教大学
首都大学東京
明治大学
東京農工大学
こちらのデータに加えて、最近の東大の公式HPに依ると下記のような大学からも進学者がいるそうです。
自然環境科学専攻
芝浦工業大学(システム理工学部)、重慶大学(Environment and Ecology)、筑波大学(生命環境学群)、電気通信大学(情報理工学部)、東京大学(教養学部、農学部)、東京海洋大学(海洋科学部)、東京農工大学(工学部、農学部)、長崎大学(水産学部)、北海道大学(農学部)、山梨大学(生命環境学部)、鹿児島大学(水産学部、理学部)、京都大学(総合人間学部)、信州大学(農学部)、水産大学(海洋生産管理学科)、東邦大学(理学部)、東北大学(理学部)、千葉大学(園芸学部)、中央大学(理工学部)、東京学芸大学(教育学部)、富山大学(理学部)
環境システム学専攻
【国公立大学】
北海道大学、秋田大学、山形大学、東北大学、筑波大学、埼玉大学、千葉大学、御茶の水女子大学、東京工業大学、東京大学、東京農工大学、首都大学東京、横浜国立大学、横浜市立大学、信州大学、大阪大学、京都大学、九州大学
【私立大学】
慶応義塾大学、東京理科大学、日本女子大学、北里大学、上智大学、日本大学、早稲田大学、東京電機大学、国際基督教大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、立命館大学
など
他の専攻も公式HPに出身大学を載せているところが多いので調べてみることをおすすめします。
外部生の割合は○%
でも結局東大の学部生が多いんじゃないの・・?
いくら他大学からの進学者がいるとはいえ、ほとんどが東大の内部生で固められていて、
外部から入れるのは一部のコネクションがある人だけなんじゃないかと不安になるかもしれません。
大学院学生の入学状況(修士課程・専門職学位課程 / 令和元年5月現在) に依ると、内部生と外部生の比率は下記のようです。
このデータを見ると他大学出身の人の割合は50.3%となっています。
専攻によって比率は変わりますが全体では半分以上が他大学出身の学生となっています。
他大学から東大の大学院に進学を考えている人は意外に多いです。
チャンスは全然あるのであまり不安にならなくても大丈夫です。
どうしても不安がぬぐえない方は、現役院生に院試突破のための秘訣を聞くことができる下記サービスにて無料カウンセリングを受けてみてください。
倍率は意外と低いけど外部生はやや高めなので対策は手を抜かずに
でも東大なんてみんな行きたがるだろうし倍率高いんじゃないの・・・?
実際に受けるとなると、どれくらいの難易度が気になりますよね。
もちろん難易度は専攻によって変わります。
ですが意外と知られていないのが大学院入試の倍率です。
上記のデータによると、全体(内部+外部)での倍率は2.36倍です。
2人に1人とまではいきませんがそこまで高くない数字です。
専攻によっては2倍を切る専攻まであります。
ただ、外部生だけで見ると3.3倍程度とやや上がります。
全体で見たら倍率が低いからといって侮ってはいけません。
外部生だけで見ると倍率は東大の学部と倍率はそこまで変わらないのでしっかりと対策することが必要です。
内部生も調子に乗って落ちる人がいるという事実は意外と知られてない
これは意外と知られていないのですが、東大の院試は東大の学部生でも普通に落ちる人がいます。
院試にはそれなりに対策が必要なのですが、内部生の中には調子に乗ってあまり勉強しない人がいます。
私の知り合いにも東大の学部生なのに院試に落ちた人が数人います。
院試対策の本気度合いは外部生の方が強いです。
他大学からのロンダ狙いの人はこの穴を突くためにも、準備期間をしっかり取って万全の対策をして臨みましょう。
他大学から入っても馴染める?
全然問題ないです、余裕で馴染めます。
内部:外部の比率は専攻によってかなり違いますが、(新領域創成科学研究可とかだと比較的外部生が多いですね。)
大学院生にもなって内部だの外部だの騒ぐ人はいないです。
私は東大の大学院に進んで、勉強すると内面も成熟していくんだなと感じました。
頭はめちゃくちゃいいですがそれだけでなく、人間的にとてもバランスの取れた人が多い印象です。
研究室が同じだとかなり多くの時間を一緒に過ごすことになりますし、授業では他の専攻の人とグループワークなどを通して学ぶ機会もあったりするので、意外と人間関係は幅広く築く機会が多いと思います。
大学院で学歴ロンダリングしたら就活は有利?
これは一概には答えられない項目になります。
企業によって何を重視するのか違います。
よく言われているのは、
・研究職は最終学歴(大学院)を重視
・コンサル(特にMBBなど)は学部の学歴を重視
とかですね。
噂が立つくらいなのである程度事実なんだとは思いますが、あくまで本記事では事実に基づいたことをお伝えします。
他大→東大院の友人・知人の就職先をざっくりまとめ
実際に他大から東大院に進学した人の内定先は、
リクルート、電通、デロイト、楽天、住友商事、住友不動産、富士通、東京電力、総務省、環境省
とか大手企業や省庁が多いですね。
私の周りの話に限りますが、私大や地方国立大の学部出身の人でもここらへんの企業に就職してます。
東大の大学院に行ったから大手に行けたという直接的な因果関係はありません。
ただ大手へ就職しているという事実があるだけという捉え方をしていただければと思います。
「どうせ学歴ロンダだろ?学部しょぼいから落とそうかな」 みたいなことはあまり起きないようですね。
でも就職活動は学歴だけで勝負することではないという前提は理解していただければと思います。
就活には就活用の準備が必要になってきます。
就活で成功したいならゴールを東大院合格に置くのはNG
大学院に行くことを決断している人の中にはあまりいないかもしれませんが、
「東大の大学院に合格したからもう人生イージーモード!」みたいな発想だと痛い目を見ます。
ドキッとした方はこちらの記事を読んでみてください。
-
【大学生必見】大学院に進学して後悔しないために絶対に知っておくべきこと
院試は院試、就活は就活です。
大学院で何を研究したいのか、どのようなスキルを身に着けて、将来に役立てたいのかを意識しましょう。
もっと言うと就職もゴールではないので、常に将来のことを考えながら動くことをおすすめします。
学歴コンプレックスを持っていると、つい学歴を更新することに感情が動きがちなので視野が狭くなります。
この記事を読んでくれた方には大学院の院試も成功してほしいですし、就職活動やその先の仕事でも充実した生活を送ってほしいので、口を酸っぱくして何度でもいいます。
院試合格なんて長い人生のゴールに置いてはダメです。
じゃあコンプレックス解消のためだけに学歴ロンダは辞めた方がいいの?
コンプレックス解消が動機の1つでも全然OKだと思います。
私自身、学歴コンプレックスを持ちたくないという理由で東大の院に進学しました。
重要なのはそこで燃え尽きないことです。
そもそも学歴と仕事は切り離して考えましょう。
東大の大学院卒になったけど自分は将来何がやりたい? そのためには何をすればいい?
と常に先のことを考えて目標を持って過ごしましょう。
東大の大学院出身でも社会に出たら同じ1年生ですし、仕事ができなければ低評価がつくだけです。
学歴が高いだけで出世が早くなったり給料が高くなる環境は今の時代は皆無です。
(もしかしたらまだあるかもしれませんがそのうち淘汰されます)
これらを理解している人は東大の大学院に挑戦していただければと思います。
東大の大学院に受かるためにはどうすればいい?
先述しましたが東大に受かるためには、
- 正しい方向性で
- 必要な量の努力
が必要です。
そのためには、
- 情報収集
- 準備
が命です。
そこで、次の3つに分けてお伝えしていきます。
- プロセスの話
- スケジュールの話
- 必要な科目とその勉強法
勉強法だけ教えてくれればそれでいいよってゆう人は、まだ大学院試験への理解が足りないので一度本記事を読んでみてください。
東大院合格までのプロセス
まずは大学院の試験を受ける上でどのようなプロセスがあって、何が必要なのかを理解しましょう。
プロセスは下記です。
- 志望専攻・研究室を決める
- 院試対策(筆記・小論文)
- 研究室訪問
- 院試本番
- 面接を受ける
- 合格
あれ?意外と多くない?研究室訪問??面接って何・・
大学院の入試は大学までとは少しプロセスが異なります。
大学受験までと異なる点をピックアップして解説していきます。
志望専攻・研究室を決める
まずは、志望する専攻と研究室を決めましょう。
ここは慎重に決めた方がいいです。
特に学歴ロンダリングを狙う方にとってはとても重要なポイントです。
私の場合は主に下記を意識して決めました。
- 扱っている研究テーマ
- 研究室の雰囲気
- 専攻のカリキュラム
- 入試の内容(科目・倍率)
- 試験日程
学歴ロンダリング狙いとはいえ、全く興味がない専攻への進学はおすすめしません。
やはり大学院は研究する機関なので、研究テーマに興味が持てないと2年間辛い思いをします。
入学してから長い時間を過ごすことになる研究室の雰囲気も踏まえて考えるのも良いと思います。
また、他大からの進学を狙う人にとっては複数受験をおすすめします。
うまく組み合わせれば東大の中でも複数専攻を受験することも可能なので、試験日程をしっかり調べて志望専攻を複数持っておくと気持ち的にもだいぶ楽になります。
もちろんそれによって対策科目が増える可能性も出てきますが、英語などは共通しているため純粋に勉強量が倍になるわけではありません。
自分の関心に加えて、合格難易度、併願なども視野に入れた設計をしましょう。
研究室を訪問する
ここが大学院進学のプロセスにおいて特徴的なところです。
ただとても重要なことなので軽視は禁物です。
大学院の入試は面接をはじめ大学受験までとは少し異なるところがあります。
研究室訪問をしないと不利になること
- 志望理由が弱くなる
- 面接で不利になることがある
- 専攻によっては訪問必須なところがある
- 入学後のミスマッチが起こる可能性がある
事前に研究室訪問をしないと上記のように不利になることがあるので研究室訪問は絶対にしましょう。
そもそも、自身が志望する研究室がイメージ通りかも含め実際に訪問して教授や在校生に会うことは大事です。
そこで研究活動などについて深く情報収集することで入学後のミスマッチも防げるので、大学院生活を有意義に送るためにも必須です。
逆に研究室訪問をすることで下記のようなメリットもあります。
研究室訪問のメリット
- 研究室への理解が深まりミスマッチが防げる
- 先輩に院試対策のアドバイスを貰える
- 研究テーマなどについて話しモチベを高められる
面接では志望動機について聞かれるため、専攻や研究室への理解は必須です。
いずれにせよ合格するためには必ず研究室を訪問しましょう。
また、早期に研究室の先輩とコネクションを持つことにより院試対策のアドバイスを受けることも可能です。
対策を効率的に進めるためには、研究室訪問はなるべく早期に行くことを勧めます。
時期的には大学3年生の秋頃までに行けるとベストですね。
(年末からは修士論文などで忙しくなるため)
早期に訪問すれば、「あれ?なんか違うかも」と思った場合には別の研究室を訪問することもできるのでなるべく早めに行動しましょう!
面接
院試には面接があります。
筆記試験だけ乗り切ればOKというわけではないので、しっかり面接の準備もしましょう。
面接でよく聞かれること
- 志望動機
- 大学院でどんな研究がしたいか
- 大学での研究テーマ
- 他に受験している専攻はあるか
- 両方受かったらどっちに行くか
上記はよく聞かれる内容です。
事前にしっかり準備をして答えられるようにしておきましょう。
東大院合格までのスケジュール
次にスケジュールです。
院試のスケジュールは専攻によって異なりますが、他大学からの進学の多い工学系・新領域創成科学では下記になります。
- 工学系:出願時期(7月) 試験(8~9月)
- 新領域:出願時期(5,6月及び11月)試験(7,8月及び1~2月)
上記は公式HPに記載されている日程になります。
試験はだいたい夏に実施されますが、出願はその2,3ヶ月前に締め切られるので注意しましょう。
出願してから勉強開始では遅いので、院試対策を進める上では下記のように進めるのが理想です。
- 志望専攻・研究室を決める(学部3年の夏〜秋頃)
- 研究室訪問(学部3年の夏〜秋頃)
- 院試対策(学部3年の秋〜本番まで)
- 出願(学部4年の5~7月頃)
- 院試本番(学部4年の夏頃)
筆記試験対策はしっかり勉強時間を確保しましょう。
後で参考書を紹介しますが、全て完璧にしようとすると半年くらいはかけた方が良いので早めに動くことで差をつけましょう。
上記は「理想的なスケジュール」です。
学部4年生だけどまだ何もしていない人は無理というわけではありません。
実際私は願書を提出してから2ヶ月弱の対策期間で合格しました。
元々数学や物理が好きで学部時代に結構勉強していたため院試用に特別な勉強がそこまで必要ではなかったという状況でしたが、それでも対策期間中は一日10時間以上勉強していました。
かなりハードにはなるので、それなりに余裕を持った準備がおすすめです。
東大院合格に必要な科目と勉強方法(専攻を絞って紹介)
じゃあ実際どんな勉強をすればいいの??
必要科目は専攻によって異なります。
ここでは実際に受験した専攻のうち下記3専攻についてお伝えします。
- システム創成学
- 先端エネルギー工学
- 環境システム学
その前に院試合格に向けて、筆記試験対策の前提についてお伝えしておきます。
筆記試験対策の前提
大学院の試験はどれも難易度が高いです。
初見だとなかなか解けない問題が多いのですがしっかり対策すれば大丈夫です。
時間も限られているため、大まかな戦略を立てることはとても大事なので最初に把握しておくべきことをお伝えします。
- 志望専攻の試験の配点を把握する
- 英語は共通なので対策必須
- 専門科目は過去問入手から
- 過去問の解き方を調査する
- その後自力で解けるようにする
まずは、配点を把握しましょう。
極端な例ですが、科目① / 科目② / 科目③ の配点が、20 / 30 / 150 となっているにも関わらず、
科目①にずっと時間をかけるのは非効率ですよね。
また、一般的には点数の伸び方は下記のように100点に近づけば近づくほど緩やかになるものです。
全体的に合格点に達するためには、一つの科目を80点から85点に伸ばすよりも、
苦手な科目を40点から70点に上げる方が労力が少ない場合もあります。
自身の学習状況と必要点数を常に意識して勉強に取り組むことが合格までの最短コースです。
東大の院試を受ける人たちは大学受験もそれなりに戦ってきた人なので受験テクニックは持っています。
院試でも効率的な学習をしないと時間はいくらあっても足りないので常に戦略は意識しましょう。
また、英語は基本的にどの専攻を受験するにしても使うので対策必須です。
英語に苦手意識があったらなるべく早めに取り掛かることをおすすめします。
ちなみに東大内部生は英語力はとても高いです。
平均的にTOEIC750点くらいのレベル(院試合格レベル)は最初からあるという人がほとんどなので、英語でビハインドするとかなり不利になります。
学歴ロンダを狙うのであれば、なる早で英語は底上げをしましょう。
英語は共通(TOEFL ITP)
共通している部分は英語です。
英語はTOEFLでの受験になります。
TOEFLのITPという形式(Reading,Listeningだけのもの)を当日受験するか、iBT形式のテスト結果を提出のどちらかを選べます。
とはいえほとんどの学生がITPの当日受験を選んでいると思います。
ITP試験は677点満点のテストで、東大合格のためには550点を取っておけば安心と言われています。
最低でも520点は取っておきたいところです。
専攻によらず共通して課せられる科目なのでなるべく早めに対策しましょう。
英語攻略のポイント
- 文法問題を完璧にする
- TOEFL用の単語を覚えまくる
- ひたすら問題を解く
英語の対策で最もコスパがいいのが文法問題です。
TOEFL ITPの問題は、リスニング / 文法 / リーディングで構成されており、問題数は50 / 40 / 50 です。
TOEFLは単語が難しく、文章問題も学術的な内容が多いのでTOEICよりもハイレベルです。
ただ、文法問題に関しては高得点を狙えます。
むしろ帰国子女でリスニングがめちゃくちゃ強いとかでない限りは文法対策はMUSTです。
文法問題は単語力とか無くても、ルールさえ理解すれば誰でも9割近く取れます。
私はこちらの問題集を徹底的にやり込んで文法は 37/40を取りました。
解説も詳しく書いてあるので、何回もやり込んでひたすら文法のルールや問題の傾向を体に染み込ませました。
おすすめの文法対策問題集
こちらの問題集が完璧なら本番でも9割近く取れますが、最後の追い込みのために過去問もやりましょう。
最後の追い込みに過去問も解こう
単語はひたすらインプットするしかないのですが、どうせならリーディングの問題をやりながら覚えると一石二鳥です。
単語とリーディングの勉強には下記がおすすめです。
単語はリーディング対策と同時が効率的
こちらの問題集はリーディングの問題を解きながら単語も覚えられるので実践的です。
どうしても時間がない人へ
文法や単語、リーディングの勉強の方法は分かったけど、絶対的に時間が足りないという方へちょっとした小技を授けます。
はっきり言って邪道なのですが、効果はあるので最後の追い込みに使ってください。
小技メモ
時間がない時は、TOEFLのリーディング問題集をいくつか買って、和文を読み込みましょう。
学術的な文章が出題されるため、背景知識があるだけでかなり有利な展開になります。
リスニング問題などでは聞かなくても解ける問題もたま〜に出ます。
本当に時間がないけど後少しだけ点数を上げたい人向けです。
※本質的ではないため英語力の向上とは無関係です
これは私も実際にやりました。
私の場合はリスニング力が皆無で、文系的な学問の知識レベルが低かったためリーディング用の問題集の文系分野の文章を集中的に読み込むことでそもそもの背景知識レベルの底上げを図りました。
実際、これをやったことによって聞かずに解けたリスニング問題がありました。
基本的にはおすすめはしませんが、もし興味があれば。
システム創成学
英語に加えて下記試験があります。
- 論理的思考能力を見るための問題
- 小論文
「論理的思考能力を見るための問題」がかなり特徴的です。
まぁ数学なんですが、パズルのようなIQテストっぽい問題も出ます。
システム創成学専攻の試験は、論理 / 英語 / 小論文 / 面接の配点が 300 / 150 / 150 / 200となっています。
実質この「論理的思考能力を見るための問題」で合否が分かれると言っても過言ではありません。
問題は「システム創成学専攻 入試案内」に過去問が載っているので、確認してみるとわかるのですが、
20問中15問選択して解く形式になっています。
内容的には、微積、微分方程式、線形代数、統計、公務員試験の数的処理・判断推理、確率のような問題が出ます。
合格者の平均は7/15くらいのようです。
対策には下記テキストがおすすめです。
微分方程式(理解するのにおすすめ)
線形代数(この問題集が解ける状態を目指そう)
意外と読んでおくと役立つ本(あまり知られてない)
こちらの本はあまり知られていませんが、個人的にはめちゃくちゃおすすめです。
難しい数学パズルが載っていて、中にはそのまま問題として出題されることもあります。
「この問題本に載ってたやつじゃん」みたいなことが起こります。
判断推理系とは少し違う数学界の難問パズルが載っているのでこちらも一読しておきましょう。
もし本番に出なかったとしても、ストレスなく読める本ですし普通におもしろいので損はしないですしおすすめです!
先端エネルギー工学
英語に加えて下記試験があります。
- 数学2問
- 物理(電磁気学・力学・熱力学の中から2問選択)
システム創成と比較して、こちらの方が受験という感じです。
専門科目の比率が高く、大学で学ぶ数学・物理学を広く深く理解する必要があります。
数学2問 と 物理学(電磁気学・力学・熱力学の中から2問選択)を 3時間(途中休憩なし)で実施します。
数学に関してはシステム創成の項目で紹介した本で良いと思います。
微分方程式(理解するのにおすすめ)
線形代数(この問題集が解ける状態を目指そう)
先端エネルギー工学の場合は、数学に加えて物理の対策も必要ですが下記問題集でOKです。
電磁気学(まずは本質理解から)
電磁気学(この問題集が解ける状態を目指そう)
電磁気学(追い込みはこれ)
ちなみに本質理解のフェーズは大学のテキストでもOKです。
ちなみに慶應義塾大学の物理学B、物理学Dの教科書はかなりクオリティが高いのでご自身が慶應生もしくは知り合いに慶應生がいる方は借りてそちらで勉強するのも全然ありです。
最後の追い込み用の問題集は、かなり難しいです。
正直全て解き切るのは無理ですが、こちらの問題集と酷似した問題が本番に出ることもあるので一通りやっておくと有利です。
力学(まずは本質理解から)
力学(この問題集が解ける状態を目指そう)
力学(追い込みはこれ)
力学に関しても、電磁気学と同じシリーズの本がおすすめです。
環境システム学
環境システム学専攻では英語に加えて下記試験があります。
- 専門科目(小論文+筆記試験)
- 口述試験
小論文では、環境システムに関する知識、理解力、洞察力を見るための問題が問われます。
また筆記試験は選択式で、環境科学 I/ II、数学、物理、化学から選ぶ形式です。
(うろ覚えですが2問選択した気がします)
特徴的なのは小論文で、環境問題に関する小論文の問題が課されます。
環境問題やエネルギーに関する知識は必須で、用語とセットで事前に調べておく必要があります。
過去問は取り寄せ可能なので、過去問を見て調査するところから始めることをおすすめします。
また、口述試験では学部時代の研究内容に加えて、大学院での研究計画についてのプレゼンテーションをします。
こちらは事前に余裕を持って準備して周囲の人や研究室の先輩などに見てもらいフィードバックをもらうと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では学歴ロンダリングについてまとめました。
具体的には他大から東大の大学院への進学方法について体験談をふまえてお伝えしてきました。
内容をおさらいします。
おさらい
- 他大から東大院への進学は可能
- 外部生比率は実は50%超え
- 院試合格のためには研究室訪問が必須
- 面接対策も重要
- 院試対策前に戦略を立てることが重要
- 配点を意識して学習すること
- 英語は共通なので対策必須
- 中でも文法はコスパ最高
- 数学や専門科目は紹介した書籍でOK
ぜひ参考にしてみてください!