学歴はあるはずなのにまだ内定ゼロだ、大企業に入れなかったらどうしよう、就活失敗したら人生終わるのかな。。
今回の記事では、就活の時に陥りやすい大手病についてまとめています。
大手病とは就職活動において大企業にしか興味・関心を持てずに自分のやりたいことよりも優先して大企業を選んでしまいその結果就活に失敗する現象のことを言います。
大手病は高学歴の人たちにありがちな症状です。
高学歴の人は学生時代も受験というテストの点数や偏差値で測られる世界の中で勝ってきた人たちなので、自ずと”就職偏差値”のような言葉を好み大手病にかかる人が多いです。
そろそろ2021年卒の新卒就活の時期ですが、大手病に苦しんでいる人たちは結構いるんじゃないでしょうか。
大手”病”という名前であるからにはもはや一種の病気です。
大手企業を受けることが悪いわけでは決してなく、合理的な理由で企業選びをできないことが問題なのです。
この記事では、
- 大手病の人の特徴
- 大手病がなぜ危険か
- 大手病を抜け出すには
ということについてまとめます。
Contents
大手病とは?
大手病の人の思考はざっくりこんな感じです。
・大手企業に入れれば就活成功、それ以外は失敗という考え方
・自分の将来設計などよりも企業の知名度や待遇の良さを優先
・その結果どこからも内定をもらえない
・自分の将来設計などよりも企業の知名度や待遇の良さを優先
・その結果どこからも内定をもらえない
私が就職したタイミングは2017年でした。
その頃は既にITベンチャー企業などの中でも優良企業が目立ち始めていたかと思います。
それなのに、まだ大手病なる症状を抱える人が絶えない状況を知り正直驚きました。
大手病についてまとめている記事は他にもたくさんありますが、そのほとんどの記事の中で「大手だけだと全落ちの可能性もあるので、視野を広げて中小企業や大手の子会社とかも見ましょう。」というような調子でまとめられている印象です。
確かに視野を広げることは正しいと思います。
ただ大手病の人からしたら、「理屈はわかってるけど妥協したくない、そんなの大手に行けなかった人の僻みだ」と感じるのではないでしょうか。
一つ言えるのは、大手病の人が考え方を変えずに中小企業に内定して働きはじめても悲惨な結果になると思います。
あまり本質的じゃない記事が多いなと感じたので自分で記事にしようと思ったのが執筆の背景です。
あまり本質的じゃない記事が多いなと感じたので自分で記事にしようと思ったのが執筆の背景です。
大手病の人の特徴とは?
就活生の中には大手病だという自覚がある人とそうでない人がいると思うので大手病の人の特徴をまとめておきます。
- 人に自慢できるか企業かどうかで選んでいる
- 「知名度」「待遇」「企業の規模」などが就活の軸になっている
- 就活にも偏差値があると思っている
- 周囲や家族の期待に応えなければというプレッシャーがある
- 大企業の良い面しか見ていない
- ファーストキャリアで人生がすべて決まってしまうと思い込んでいる
このようになる主な原因は以下だと思っています。
・人の目を気にしすぎている
・親世代の教育に洗脳されていて合理的な考え方ができていない
・本やニュースなどを読んでいない
・親世代の教育に洗脳されていて合理的な考え方ができていない
・本やニュースなどを読んでいない
1つ目の「人の目を気にしすぎている」ですが、多少は仕方ないとも思います。
やっぱりチヤホヤされたいですし、でかい顔をしたいという気持ちは人間誰にでもあるものです。
ただ、自分の人生なので冷静に考え直して自分の人生を生きてほしいと思います。
実際に社会人になってみれば分かりますが、大事なのは「どこの会社にいるか?」ではなく「そこで何をやり遂げたか?」です。
目先の企業ブランドでデカイ顔をできるタイミングといえば「内定〜入社までのわずかな期間」か「ブランドやお金大好き女子との合コン」くらいですね(笑)
2つ目の「親世代の教育に洗脳されていて合理的な考え方ができていない」については、
正直いまの学生は被害者とも言える状況なのですが、どういうことか少し長いですが説明します。
私達の親世代は、高度経済成長期に就職活動をしていました。
当時の日本は欧米に追いつき追い越せで頑張っていました。
メディアからの刺激もあったかと思います。
生産性を高める一方で消費も増やし経済を回す必要があったので「勉強して良い大学に入り良い企業に入ったら安定、その後マイホームを購入したら勝ち組」みたいなテレビドラマの描写とかもあったと思います。
そういう時代に生きていた親世代(学校の先生とかも)はいまだにその価値観から脱却できていない人が多く、子どもたちはその価値観に洗脳されて育ってきたと言っても過言じゃないのです。
ただその価値観から脱却できなかったがゆえに日本が衰退していったことを以下の表が物語っています。
変化を受け入れられなかった結果このような末路を辿ってしまったのです。
世界が変わっていった中日本は変わらなかった。
大手病の人は失敗例を生んだ洗脳教育の価値観をいまだ盲信しているということだと思うのです。
だからこれからの時代を担っていく学生の皆さんは、これまでの日本で語られてきた正解を参考にするのではなく、これからの日本の未来を考えて動いた方が合理的だと思います。
3つ目の「本やニュースなどを読んでいない」も2つ目に通ずる部分があります。
「人生100年時代」っていう言葉、書店などでもよく目にすると思います。
これには賛否両論ありますが、60~65歳で定年の世の中から、70~80歳まで働く世の中になると言われています。
一方で企業の寿命って考えたことはありますか?
一説では企業の寿命は30年ほどと言われています。
そして近年ますます短命になってきていると言われています。
もちろん中には50年以上の長命な企業もあります。ですがここで言いたいのは、大企業に入れば一生安泰という考えが危険だということです。
働く期間が伸びて企業の寿命が減ったら、終身雇用ではなく転職が当たり前の世の中になっていきます。
転職市場では「どこの企業で働いていたか?」よりも「何ができる人か?」が語られます。
そうなると大手病で企業名に依存している人は苦しい世の中になっていきます。
昨今テクノロジーの進歩によって様々なベンチャー企業が生まれてきています。
その多くがレガシーな産業の課題をテクノロジーによって解決しようというもので、日本の古くからある大企業も打撃を受けているのは間違いないです。
最近ではメガバンクの人員削減とかが話題になってますよね。
このような情報も踏まえて自分で考えていれば自ずと大手病など発症するはずもないのです。
大手病だとなんで危険か?
「大手病」だと何が危険かについて、2つのケースに場合分けして説明していきます。
1.大手病のせいで内定0になるケース
大手企業に入りたい学生ってめちゃくちゃ多いので、必然的に競争率は高まります。
また、高学歴なところの学生が大量に集まってくるので周りのレベルも相当に高いです。
そんな中で、あまり準備もせずに見栄だけで面接に望むと撃沈します。
「大手だから」という理由ではなく、しっかりその企業について調べましょう。
2.大手病を抱えながらもどこかしらに入れたケース
正直こっちのケースの方が危険です。
大手病の人はなまじ学歴がいいので、書類はスムーズに通過します。
面接も、新卒の場合はポテンシャルを見る傾向が強いためテクニックで通過できるところも多々あると思います。
でもこれがかなり危ないんです。
大手病を患ったまま入社してしまうと以下のような状況になります。
- モチベが続かない
- 明確な目標がなく、市場価値が伸びない
- その結果不安感が強くなる
新卒の場合は、正直1年ずれてもそこまで今後の人生にさほど影響はないです。
しっかり考えを強くもつ期間くらいに思っておけばいいでしょう。
人生を考える大事な時期だとも思うので、そこまで悲観的にならなくていいと思います。
しっかり考えてずれてしまった1年は後でいくらでも巻き返せますが軸を持たないまま過ぎてしまった5年〜10年を取り返すのは相当しんどくなると思います。
大手に拘らず、慎重にキャリア選択しよう
繰り返しになりますが、大手を志望する=大手病ではないです。
むしろ、待遇の面だったり経験できる仕事の規模は大手企業の方が大きかったりするのは事実です。
なので、明確な理由がある場合はチャレンジすることを勧めます。
ただ、いわゆる「大手病」にかかってしまっている人は、自分のこと・これからの日本のことを考え直した方がいいと思うので記事にしました。
大手=勝ち組、終身雇用、という時代は終わったんです。
私の個人的な見解ですが、向こう5年で働き方の潮流は大きく変化すると思っています。
そもそも会社員にならないという選択肢すらあり得る世の中になった時に必要とされるのはスキル・経験です。
自分は何のプロになりたいか?どんな生活をしていたいか?
よく考えてから就職活動をオススメします。
新卒カードを有効利用しましょう。
上述しましたが、新卒はスキルがなくて当然なのでポテンシャルを見込まれて採用される可能性があります。
今はスキルも知識も皆無だけど、○○の道で生きていきたい!と思うことがあればチャレンジしてみるのもありです。
とはいえ、熱意だけでは乗り越えられない部分もあるのでよかったらこちらの記事も参考にしてみてください。
私も全くのアナログ人間でしたが、WEB集客のプロになりたかったので新卒カードを利用しWEBマーケティング人材として入社しました。
皆さんも自分の理想を本心で描いてから就活に臨んでみてください!